活動理論学会では、2020年9月26日(土)と12月19日(土)、Zoomによるオンラインでの第6回活動理論学会研究大会を下記の通り開催いたします。ご関心をおもちの皆様のご参加をお待ちいたしております。
●日時: 2020年9月26日(土)13:00–17:00 / 12月19日(土)13:00–17:00
●参加費: 無料
●主催: 活動理論学会
●プログラム(敬称略)
2020年9月26日(土)
《研究発表》
13:00-13:40
・西塚 孝平(東北大学大学院教育学研究科博士後期課程)
「形成的アセスメントの社会文化的理論化の試み―学校全体の探究学習型カリキュラム開発活動を手がかりに―」
学校教育において、生徒の学習ニーズに応答する形成的フィードバックの駆動は、複雑で高次の思考と精神を発達させるうえで肝要だとされてきた。しかし、近年の学習観が知識や能力の獲得から協働的な知識創造へと展開していくに伴い、従来の個体能力主義に基づくアセスメント論の再考が必要視されている。そこで本研究では、教師の組織的な改善活動に着目して、拡張的学習理論を援用した「寄り添う評価」システムの解明に挑戦する。
《話題提供》
13:40-14:30
・久野 和子(神戸女子大学文学部)
「『第三の場』としての学校図書館」
《ラウンドテーブル1》
14:40-17:00
「パンデミックの時代における活動理論」
新型コロナウイルスのパンデミックは、その終息を見通すことのできない危機的状況を人類にもたらしている。現在、社会的実践のあらゆる分野において、抽象的な交換価値ではなく、私たちが生きることにとって有用なものを創り出し、私たちの具体的なニーズを満たしうる新たな活動を、手法ではなくあり方の根源的なレベルに立ち返って創造することが真に求められている。活動理論は、「人間活動の対象において解放に役立つような使用価値を再発見して拡張すること」(ユーリア・エンゲストローム『拡張による学習』完訳増補版、p. 6)を使命とする。本ラウンドテーブルでは、危機の中での人間活動の新たな使用価値の再発見と拡張の可能性について、保育と子育て支援、大学と学校教育の領域から検討していきたい。
・吉澤 一弥(日本女子大学家政学部)
「コロナ問題のとらえ方と新しい活動の枠組み創り―保育と子育て支援、大学のonline授業の経験から―」
・山住 勝広(関西大学文学部)
「コモンズとしての学校の可能性」
2020年12月19日(土)
《ラウンドテーブル2》
13:00-14:50
「ユーリア・エンゲストローム『拡張による学習』完訳増補版を読む」
・森 保(大阪教育大学附属天王寺小学校副校長)
・山住 勝広(関西大学文学部)
15:00-17:00
《ラウンドテーブル3》
「今、『拡張する学校』をどうめざすか」
・髙橋 栄介(上越市立大町小学校研究主任)
・山住 勝広(関西大学文学部)
●参加のお申し込みは活動理論学会事務局(purela.kansai [a] gmail.com)までお願いいたします。折り返し、ZoomミーティングのID等をお知らせいたします。